M2052製据付マウントによる研削加工性能の向上
研削盤 M2052使用時 性能改善報告
■M2052の制振性能は、量産において対数減衰率0.3を有しながら加工性がよく、引張破壊強度は軟鋼なみ、振幅が大きい程制振性能が増加する(使いやすい)これまでにない特徴を持っています。
したがって、制振合金M2052は平面研削盤の構造設計にも適用できる可能性があり、減衰能 を積極的に改善させる構造材料として有望であると考えられます。
■ (株)セイシンエンジニアリングでは制振合金M2052の特性を生かして、経済産業省の平成15年度 中小企業 経営革新等対策費補助金(創造技術研究開発事業)を受け、職業能力開発大学校・生産機械工学科
の協力を得て、産学公連携事業として本研究を進めました。
据付マウントと砥石フランジ部へのM2052の応用。
現在、平面研削盤の据付用マウントには鋳鉄製の単純形状のマウントが多く用いられています。
これは研削盤メーカが機械を供給する際に据付用付属品を最も低コスト化できるからです。
このマウントの主要な役割は研削盤を始めとする各種工作機械の水平レベルを確保することでり、また、 一般的にはマウントによって床から工作機械内部に伝わる外来振動を除振する役目はありません。
しかしながら、研削盤は仕上げ加工を行なう高精度な工作機械であるため、加工中に外来振動の影響を受けて加工精度が損なわれることは好ましくないといえます。
従来は防振基礎や研削盤専用のレイアウトフロアを設けて除振を行なっているが、大掛かりで高コストのため、ユーザにはさほど受け入れられてい ない。
したがって、最も単純な据付用マウントに除振機能が備わっていれば、加工精度の低下を防 ぐことが可能であり、コスト的にも有利となります。
■M2052制振合金を工作機械の振動対策に利用することで工作機械の性能を向上することができました。
また、今回の評価対象である据付マウントと砥石フランジ部のパッキン に関しては、劣悪な設置環境で稼働中の工作機械においても有効な改善手段になり、しかも投資金額は少なくできます。
実際に設置されている工作機械への応用に期待ができ、今回の研究成果、特に据付マウントの振動抑制効果は工作機械分野のみならず、精密測定分野における除振台への応用や、各種生産機械の床振動対策においても応用が可能であり、多彩な方面で利用できるものと考えています。
詳細はこちらからご覧ください
■
研削盤M2052使用時性能改善概要 [PDF形式295KB]
■
研削盤M2052使用時性能改善詳細 [PDF形式1,335KB]